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こしきのひととき 2025年10月07日更新
こしきのひととき

甑島国定公園10周年 こしきのひととき vol.4

# 甑島
甑島国定公園10周年 こしきのひととき vol.4

4月にオープンした甑ミュージアムでは、「姫浦(ひめのうら)層群」と呼ばれる白亜紀後期の地層から見つかった化石や、県内初の恐竜化石などを展示しています。今回は最新の化石情報について紹介します。

新たな化石発見に期待膨らむ

画像提供:Mike_Everhart氏

Ⓒ山本匠

7月23日に、下甑島でモササウルス類の顎関節の一部(方形骨)の化石が発見されたことを発表しました。

モササウルス類は恐竜ではありませんが、海に生息した爬虫類で、全長は10mを超えるものもおり、恐竜とともに白亜紀に繁栄した海の王者として知られています。

今回見つかった化石は、モササウルス類の中では小型の「セルマサウルス」のものとみられています。セルマサウルスの化石は、これまで北米内陸部から3例しか見つかっておらず、世界的にも大変希少です。

セルマサウルスと特定されれば、「アジア初」、世界で4例目の発見で、地層の年代から、これまでの中で最も新しい発見になります。

アメリカの大学と共同研究

今回の標本は、甑ミュージアムが実施した調査で発見されたもので、甑ミュージアムとモササウルス類研究の第一人者でシンシナティ大学の小西卓哉(こにし たくや)准教授と共同で研究が行われました。

小西准教授は、「非常に希少と思われる化石が甑島で見つかったことは研究者としても驚き、進化の歴史がより分かっていくような発見である」と述べ、今後の研究成果の発表に期待が膨らみます。

令和7年度広報薩摩川内4月通常版「キジカケル突撃レポート!」YouTubeでは、甑ミュージアムについてたっぷり紹介しています。

問合先

甑ミュージアム
09969(4)2212

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