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こしきのひととき 2025年12月09日更新
こしきのひととき

甑島国定公園10周年 こしきのひととき vol.5

# 甑島
甑島国定公園10周年 こしきのひととき vol.5

今回は、国、県の無形民俗文化財に指定されている「甑島のトシドン」と「甑島の内侍舞(ないしまい)」について紹介します。両文化財とも年に1回の伝統行事として地域の皆さんが積極的に関わっています。

 

甑島のトシドン

1977(昭和52)年に国指定無形民俗文化財となり、2018(平成30)年には、「来訪神:仮面・仮装の神々」としてユネスコの無形文化遺産に拡張登録されました。

地域で守り続ける伝統

トシドンは、大晦日の晩に幼児のいる家々を訪れ、日々の行いの良いところは褒め、悪いところは戒めます。これが終わると大きな餅(歳餅)を与えて去ります。

保存会の方に話を伺うと、「地域で神様とされているトシドンの保存・継承は、人材確保の面で将来的にやや心配であるが、地域の皆さんと一緒に守り続けている。見学する場合はルールに従って見ていただきたい」と話します。トシドンは、地域の皆さんで準備を行い、新年を迎えるためには欠かせない行事となっています。

甑島の内侍舞

2001(平成13)年に県指定無形民俗文化財となり、八幡(はちまん)神社(里町里)の秋の大祭で奉納されます。

消えゆく神舞文化を今に伝える

内侍は毎年里地区の女児の中から選ばれます。今年内侍(マツジョウ)に選ばれた中学生は、「舞うことは大変でしたが、とても貴重な体験ができ、島立ちを前にいい思い出になった」と話します。

奉納後には神事後の供膳、酒宴に当たる直会(なおらい)や、その年に島立ちする男の子とその父親による親子相撲大会が開かれます。

問合先

社会教育課文化財グループ (22)7251

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