全国でLEDランプによる発煙・発火事故が発生
2028(令和10)年1月1日以降、全ての一般照明用蛍光灯の製造・輸出入が禁止されます。このことから、蛍光灯はLEDランプへの交換が進んでいますが、交換方法を間違うと火災の発生につながる危険があるため注意が必要です。
火災の主な原因
①LEDランプの種類や施工方法を誤ったことによるもの
②蛍光灯器具は低電圧を前提に設計されているため、LEDランプの電圧に耐えられず、漏電が発生したことによるもの
③照明器具安定器が古くなったことによるもの

蛍光灯の事故写真
引用:(一社)日本照明工業会
【蛍光灯をLEDランプに変更する適切な交換方法と注意点】
照明器具ごと交換する方法
天井に配線器具ありますか?

- ある場合 工事不要
自分自身で照明器具ごと交換可能
- ない場合 工事必要
自分自身で交換不可、電気事業者に依頼
天井に配線器具がない場合や別の型式が取り付けられている場合は、電気工事業者に工事を依頼する必要があります。
交換するときの注意点
- 必要な工事や部品の取り外しなどを正しく行う
- LEDランプの注意表示などをよく読む
- 交換後、異常がないか確認する など
安全にLEDランプへ交換するためには、器具の状態をよく確認し、必要に応じて専門業者に相談しましょう。
番外編 IH調理器具の火災も増加
全国で IH調理器具を使用中の火災事故が報告されています。
- 事故例
- 天ぷらを調理中に油から炎が上がり、右手にやけどを負った。
- 原因
- 底が反った鍋を使い、少量の油で調理したことで温度センサーが正しく作動せず、油の温度が上がり、発火に至った。

油の発火に至る仕組み

IH鍋から炎があがる様子
引用:nite 製品安全センター
火災を防ぐためのポイント
- 揚げ物調理の際は、油は規定の量を守って必ず揚げ物モードを使用しましょう。
- IH 専用鍋を使用し、鍋底に反りや変形がある鍋は使用しないでください。
- 汚れ防止シートを使う場合は、取扱説明書に従ってください。
自主防災訓練や消防訓練に、消防局防災研修センターをご利用ください。
問合先
消防局予防課 (22)0135