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人のとなりに 2025年11月04日更新
人のとなりに

人のとなりに 谷口尚也(たにぐちひさや)さん

# まちづくり # お祭り
人のとなりに 谷口尚也(たにぐちひさや)さん

2004(平成16)年からスタートした市比野温泉よさこい祭り。今年の11月30日の開催で20回目を迎える。
今回は地域の活性化を第一に考え、市比野地区を盛り上げようと奮闘する実行委員長の思いに寄り添う。

賑やかな市比野をもう一度

「市比野の活気を取り戻したい」と話すのは、市比野温泉よさこい祭り実行委員長の2代目を務める谷口尚也さん。市比野温泉よさこい祭りが始まったきっかけは、かつて賑わっていた温泉街の活気を取り戻そうとみんなで試行錯誤しているときだった。活性化の手段は他にもあったが、温泉街という土地柄を生かそうと、四国のよさこい祭りを視察した。

地元を引っ張っていくために

2代目実行委員長を決めるとき、地元を再び盛り上げるため、自ら手を挙げたという。実行委員長として地域と関わる中で、意識していることは空気感。「イベントは一人だけで運営できるものではない。実行委員会や青年会をはじめ、地域の方々や参加者の協力で成り立っている。みんなが一緒に楽しめる、頑張ろうと思えるような雰囲気を作るようにしている」と話す。
これまで開催してきた約半分が天候に恵まれなかったという苦い思い出もあるが、踊り子たちが笑顔で一生懸命踊っている姿や訪れたお客さんと触れ合い、笑顔を見ることが実行委員長としてのやりがいの1つになっているという。お客さんが来ることで、温泉街のお店も賑わい、地域の活性化を維持するために欠かせないイベントとなっているそうだ。

温泉街全体を舞台に

市比野温泉よさこい祭りならではの魅力は、参加チームの踊り子が全員で踊る総踊りで、笑顔で楽しく踊る姿は圧巻。さらに、温泉街全体が会場になっていることも魅力。以前はメイン会場の他、複数の会場を設置していた。メイン会場をなくし、まち全体で踊りが踊られることで、お客さんの見やすさの向上、出店する店舗数の増加など、より温泉街の賑わいが戻ってきたという。会場内には、「まずは自分たちが楽しめる空間に」とフリー会場も設置。和太鼓やダンスなどよさこい以外の催しも実施され、誰もが楽しめる場になっている。また、踊り子たちが着用している衣装は手作りが多く、年々派手になっている。オリジナルの鳴子(なるこ)を入れるケースや足袋などにも注目だ。今年は20回目の記念の年。これまでのロゴマークを入れた手ぬぐいを配布するなど、記念イベントも実施予定だとか。

これからも地域と共に

この祭りに合わせて、全国各地からたくさんの人が温泉街を訪れる。近年は、自分たちが子どもの頃に感じていた賑やかさと雰囲気は変わらないと嬉しそうに話す。

「同じことでも続けていくことが大切。『頑張らない、諦めない』をモットーにこれからもまちを盛り上げるイベントとして続けていきたい。イベントに携わる若者も年々増えている。子どもから高齢者まで複数の世代が交流する場、育成の場として継続していきたい」と生まれ育ったまちへの思いを教えてくれた。

薩摩川内観光物産ガイドこころホームページ

踊り子の皆さんと谷口さんの写真

「人のとなりに」とは...

文字通り、その人の隣にいて、思いに寄り添うことや人柄を表す言葉「人となり」をイメージしたコーナーで、人物や活動の紹介だけでなく、その人の思いにスポットを当てることを目的としています。

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