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キジカケル突撃レポート! 2026年07月07日更新
キジカケル突撃レポート!

第77回 キジカケル突撃レポート!〜平成・令和の水害から学ぶ防災編〜

第77回 キジカケル突撃レポート!〜平成・令和の水害から学ぶ防災編〜

7月は、台風や大雨などにより、災害が起こりやすい時期です。本市を流れる「川内川」は、これまで地域の暮らしや産業を支えてきました。

一方で、大雨時には水位が上昇し、過去には、洪水や浸水被害が発生しています。今回は、これまで発生した災害を振り返りながら、防災について深堀りします。

平成18年7月鹿児島県北部豪雨災害(7・23災害)から20年

大雨の概況

平成18年7月18日から23日にかけて、梅雨前線の活動が活発化し、薩摩地方北部を中心に7月の平年を上回る大雨が降りました。

梅雨前線は18日に朝鮮半島付近からゆっくり南下し、22日朝には九州南部付近に達しました。再び北上するまでの間、暖かく湿った空気や地形、海上で発達した雨雲の影響により、同じ地域で非常に強い雨が降り続きました。

本市の被害状況

本市においても7月の月降水量の平年値を上回る降水量となり、吉川局では、21日に1時間最大雨量69㎜を観測し、18日からの連続積算雨量は770.5㎜に達しました。

川内川の水位は大きく上昇し、流域の国土交通省所管の倉野橋観測所で11.19m、斧渕観測所で9.77mの過去最高水位を記録し、久住橋の流失や平佐東地区、倉野地区、斧渕地区、南瀬地区では住宅が浸水するなど大きな被害をもたらしました。

地区コミュニティセンターなどの施設を中心に設置した避難所には、ピーク時には51施設に2,562人が避難し、炊き出しや保健師による健康相談など被災者の心のケアを行いました。

この豪雨により、1人の尊い命が失われました。住宅被害は、全壊・流出19棟、半壊77棟、浸水220棟におよび、さらに、道路や橋梁などの公共土木施設や、農地・農林水産分野にも深刻な被害が広がり、被害総額は約22億円にのぼりました。

平成18年7月29日の久住橋の様子

7・23災害当時の市消防団平佐東分団長 黒木政俊(くろきまさとし)さんにお話を伺いました

当時の状況は?

前日からの大雨で詰所待機の指示があり、詰所で分団員と待機していました。大雨により、川内川と樋脇川の河川水位が上昇し、吉野山排水ポンプ施設横の堤防が決壊したため、中村町の吉野山地区に樋脇川から大量に水が流れ込んできました。あっという間に水が上昇し、待機している詰所近くまで浸水したため、身動きが取れない状態で恐怖を感じました。

当時はどんな対応をした?

当時は、平佐東分団の分団長をしており、詰所で数名の団員と災害対応の指揮を執っていました。地域からの救助要請により、自分の腰ぐらいまで水が来ている中、救助ボートで孤立している住民の救助活動を行っていました。

一番大変だったのは、救助活動などを行っている団員の安全を確保し、命を守ることでした。孤立した人の救助や災害対応活動もあるが、どうしたら団員の安全確保をしながら、救助活動の指揮を執るか常に考えていました。

地域の方々の様子は?

中村町の周辺は、昔から水害が多く、大雨が降るとよく水没することがありました。地域住民の方も慣れていたので、早めに避難している方もいました。

避難するときは、電柱にロープを張って、手綱にしながら、避難所まで避難しました。それでも、この時は、水位が上昇するのがとても速かったため、避難が間に合わず、屋根の上で助けを求め、県の防災ヘリで救助された方もいました。

当時を振り返ったとき、何が一番大切だと思いますか?

一番は、早めに避難することです。状況により、避難所が開設されるので、「自分は大丈夫」と油断せず、情報を収集しながら早めの行動が大切だと思いました。

また被災当時の恐怖やつらい経験も、年月とともに薄れてしまうことに不安を感じています。だからこそ、日頃から防災への意識を持ち続けてほしいと思います。

決壊した吉野山排水ポンプ施設の様子

令和3年7月の豪雨の様子(鳥追町)
令和2年7月の豪雨の様子(隈之城町)

令和7年8月の豪雨の様子(祁答院町黒木)

大規模な被害があった7・23災害の後も大雨による被害が発生しているよ。

近年は集中豪雨も発生しやすくなっていて、洪水や氾濫に気を付けないといけないね。

進む減災・防災 川と共に生きるために

7・23災害以降、大雨や河川の氾濫などの水害を軽減させるため、国の流域治水の取り組みが進められてきました。

流域治水の3本の柱

1.氾濫をできるだけ防ぐ、減らすための対策
2.被害対象を減少させるための対策
3.被害の軽減、早期復旧・復興のための対策

堤防整備

堤防をより高く、強くすることで、川の水位上昇による市街地への浸水を防ぐ。

引堤

堤防を従来の位置から宅地側へ引くことにより、川の水が流れる空間が広がって、治水安全度が上がった。

水門・排水機場遠隔操作

遠隔で操作できるようになったことで、排水機場に近づけない時など、身の安全を確保しながら機場の操作が可能になった。

流域治水では、国や自治体などの他、企業や住民などあらゆる関係者がみんなで水害を減らすための取り組みを行っているんだって!

減災に向けた市の取り組み

防災マップの作成

被害想定情報や避難のポイント、事前に準備しておくものなどを掲載しており、おおよそ各地区コミュニティ協議会単位で作成しています。

出前講座の実施

大雨、台風、地震への備えや、日頃からの非常持出品の準備、防災マップの見方、自主防災組織についてなどの講演を行っています。

自主防災組織の組織率の向上

自治会や町内会を単位として地域住民が自主的に結成する防災組織は、7・23災害前の平成18年4月時点で約38%でしたが、令和8年4月時点では、95.7%まで上昇し、地域の方々が、防災訓練などを行っています。

樋脇川にカメラを設置!

樋脇川の清浦ダム下流域の3カ所に河川カメラを設置したことで、最新の河川の状況を確認できるようになりました。詳しくは河川カメラ映像をご確認ください。

市公式LINEで道路などの浸水情報を受け取れる!

大雨や台風などによる道路の浸水情報などの通知を受け取ることができます。詳しくは市ホームページをご確認ください。
市公式LINE

その時、あなたはどう動く? 〜いざという時に備えて、正しい知識と行動を〜

大雨のとき

  • テレビやラジオなどで、避難レベルなどの情報を収集しましょう。
  • 避難指示などを待たず、身の危険を感じたら、早めに避難しましょう。
  • 川や用水路の様子を見に行かないようにしましょう。

台風のとき

  • テレビやラジオなどで、位置情報、警報などの情報を収集しましょう。
  • 不要不急の外出は控えましょう。
  • 家の周りの飛ばされやすいものは、事前に固定しておきましょう。

地震のとき

  • 揺れを感じたら、まず机の下に隠れるなどして頭を守りましょう。
  • 揺れがおさまったら、扉を開けて非常脱出口を確保しましょう。
  • 避難する際は、ブレーカーを切り、ガスの元栓を閉めましょう。

出典:政府広報オンライン「「警戒レベル4」で危険な場所から全員避難! 5段階の「警戒レベル」を確認しましょう」

できることは事前に対策!自宅周辺も確認しておこう! 

用水路

枯葉、土砂、ごみなどが詰まっていたら取り除きましょう。

物品などの事前準備や確認も忘れずに!

備蓄品の確認

食料品、水、貴重品、薬、現金など、災害時すぐ使用するものは、持ち出せるように準備しましょう。食料品は、最低でも3日分は常備しておきましょう。

充電対策

災害時は停電が起きる可能性もあります。家族との情報連携や災害状況の情報収集、連絡手段を確保できるよう、災害の前にはスマートフォンの充電もしておきましょう。

避難用具・防寒対策

懐中電灯、携帯ラジオ、予備の乾電池、雨具なども用意しましょう。雨かっぱは防寒対策にも活用できるので、便利です。

断水対策

事前に、浴槽、バケツ、洗濯機などに水をためておきましょう。トイレや手洗いなどの生活水として利用できます。

実際に災害が起きた時、どのような行動をとるのかをイメージしておくことが、自分や大切な人の命を守ることにつながるよ!とにかく早めの行動が大切なんだ!

今回紹介した内容は一例だから自分に合った行動や必要な物などは確認しておこう!

市ホームページには地域ごとの災害対応「災害に備えましょう」を掲載しているので、事前に確認しておきましょう。詳しくは災害に備えましょうをご確認ください。

最後にチェックしよう!

  • 住んでいる地域の防災マップを見た
  • 家族などで連絡先を確認した
  • 近くの避難場所を確認した
  • 避難経路を確認した
  • 非常用持出袋を準備した

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