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人のとなりに 2026年09月08日更新
人のとなりに

人のとなりに JFAアカデミー福島所属 松下 遥蘭(まつした はるら)さん

# スポーツ
人のとなりに JFAアカデミー福島所属 松下 遥蘭(まつした はるら)さん

サッカーU-17日本女子代表に選出され、令和8年4月のアジアカップでは準優勝に貢献した一人の高校生がいる。

今回は、世界への挑戦を続ける彼女のこれまでの歩みと、未来への思いに寄り添う。

「人のとなりに」とは・・・

文字通り、その人の隣にいて、思いに寄り添うことや人柄を表す言葉「人となり」をイメージしたコーナーで、人物や活動の紹介だけでなく、その人の思いにスポットを当てることを目的としています。

サッカーを始めたきっかけ

「兄の影響で、小学2年生からサッカーを始めた」と話すのは、高校2年生の松下遥蘭さん。幼い頃から、兄が所属していた本市を拠点に活動するサッカークラブ「アンリ鹿児島FC」で、男子選手に交じってプレーしながら技術を磨いてきた。

指導していた山本(やまもと)監督は、「ひときわ高いセンスを持ち、自ら考えながらプレーする姿が印象的だった」と振り返る。「休みなさいと言ってもボールを触りたがるほど、サッカーが大好きな子」と笑顔で話す。

育英小学校のグラウンドで日々練習に励み、ときには川内川河川敷を東郷町まで走り込むなど、厳しいトレーニングを積み重ねてきた。

努力が切り開いた未来

転機が訪れたのは小学6年生のとき。公益財団法人日本サッカー協会(JFA)のパンフレットを手にし、「JFAアカデミー福島」の存在を知った。全国からわずか6から7人ほどしか選ばれない狭き門だったが、その才能を認められ、入校を果たした。

小学校卒業後、親元を離れ、寮生活をスタート。決して簡単な環境ではなかったが、「サッカーが楽しい」という気持ちを原動力に、新たな環境へ飛び込んだ。練習のレベルは格段に上がり、練習に取り組む環境も整っていて、充実しているという。

松下さんのお母さまは、「送り出す時は寂しさもあったが、本人が楽しそうにプレーしている姿を見ることが私たちの励み」と笑顔で話す。

帰省は夏と冬の年2回ほど。試合前には両親と体の状態などについて連絡を取り合い、気持ちを整えているという。これまでに「高円宮妃杯JFA全日本U-15女子サッカー選手権大会」で2度、さらに、「JFA U-18女子サッカーファイナルズ2025」でも優勝を経験。加えて、令和8年4月に開催された「アジアサッカー連盟(AFC)U17女子アジアカップ」では日本代表に選出され、準優勝に貢献した。

松下さんの持ち味は、どんなときも笑顔を絶やさないことだ。山本監督は「いつも笑顔でプレーしている。笑顔でいることで自然と自分も周りもリラックスでき、自分の力を発揮できる選手だ」と語る。

試合に出られないときや壁にぶつかったときも、努力を続ける姿勢は変わらない。「一つ一つの練習を全力で」。その積み重ねが、日本代表選出へとつながっている。

夢は世界の舞台へ

現在は、今年10月に開催される「国際サッカー連盟(FIFA)U-17女子ワールドカップ モロッコ2026」への出場を目標に、日々トレーニングを続けている。「まずは代表メンバーに選ばれること。その先は世界大会で活躍し、優勝を目指したい」と力強く話す。

目標とする選手は、同アカデミー出身で日本代表の谷川萌々子(たにかわももこ)選手。憧れの存在を追いかけながら、世界の舞台を目指して努力を重ねている。

帰省した際には、地元のサッカークラブを訪れ、子どもたちへアドバイスを送ることもあるという。「やると決めたことは、何事も楽しみながら最後まで取り組んでほしい」そう後輩たちへメッセージを送る松下さん。

その笑顔と努力は、夢に向かって歩む子どもたちに、大きな勇気と希望を与えてくれるだろう。

家族とサッカー観戦する小学生の頃の遥蘭さん(一番左)

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